ソニーが開発したFDトリニトロン管より約1.6倍ピッチが細かく、電子銃は10%フォーカス性能がupし、ブラウン管技術の結晶とも評される。ソニー最後の民生用ブラウン管。
搭載機種で、初めて地上デジタルチューナーが内蔵されたのはHR500であったが、それがスーパーファインピッチFDトリニトロン搭載機種の最終機種であったため、地上デジタル放送対応モデルはHR500が最初で最後となった。
HD900やHR500などこのブラウン管が搭載された機種で、統合デジタル高画質システム「ベガエンジン」が採用されているモデルは、薄型が浸透してきた今でも非常に高値でネットオークションや中古屋で取引されている。
しかしチューナーがアナログのみのDZ900/950やDX850、デジタルチューナーがBSのみのHD700や800なら比較的値段は安定してきている。敢えてこれらのモデルを適価で購入し、地上デジタル・BS・CS110°三波対応のデジタルチューナーやデジタルチューナー付きレコーダーなどをD端子かコンポーネント端子接続で後付けすることで、デジタルハイビジョン環境に対応する。価格的にもチューナーやレコーダー代を加えてもHR500を購入するより安く済む場合が少なくない。
搭載機種(太字は統合デジタル高画質システム「ベガエンジン」搭載モデル)
ソニーHD700(32,36型のみ)/800/600/900・DZ900/950・DX850・HR500・Q015-KX36
高精細ブラウン管の性能すべてを使い切るために、QUALIA 015(Q015-KX36)ではさらに高画質を追求。デジタルコンバージェンスや電子銃の改良、一層の広帯域化、マイスターと呼ばれる調整人による1台ごとのチューニングにより、画質は民生用ブラウン管の中で最高となった。しかし値段が100万円を超す受注生産方式で、薄型テレビが売り場を独占し始めた時期に発売されたのも相まって販売は苦戦した。
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HRトリニトロン [編集]
ソニーが開発した業務用ブラウン管。PVMシリーズやBVMシリーズで使われ、民生用テレビで使われることはない。
非常に高精細で鮮明な画像を映し出す。電子銃の性能など、管以外の性能も民生用テレビとは違ってしっかりしており、コスト切詰めを行っていないので高価。BVMの24型や32型などはQUALIA 015をも超える正確緻密な映像品質で、映像制作の映像評価用モニター(マスモニといわれるマスターモニター)としてプロ業務で使われる。
一般的に映像評価用に最適化された暗めの映像なので、暗室で使われることが多い。
搭載機種 PVM-D20L5J BVM-D32E1WJ など
フラットHDダイヤトロン [編集]
三菱電機が「1000本画質」「フラットワイド36」を売り文句に採用したブラウン管。
走査線525本のアナログ放送を1050iまでアップコンバート表示できる(通常の525p表示も可能)。同社初のフラットブラウン管。同年期の東芝製テレビと共通のブラウン管ともいわれているが定かではない。
搭載機種 三菱36W-CZ11/CZ22など
アナログハイビジョン放送を見越して開発されており型自体は古いが、現行のデジタルハイビジョン放送もデジタルハイビジョンチューナーをコンポーネント端子またはD3端子に接続することで十分対応する。
T(タウ)フラットハイビジョン管 [編集]
パナソニック(当時は松下電器産業)が、1998年に発売した松下初のフラットテレビ「T(タウ)」に搭載したブラウン管。歪みが少なく、明るい映像を売りにしていた。
このタウシリーズ用のブラウン管には松下電器としては民生用ではじめてテンションマスクシステムを搭載した。トリニトロンとの違いはシャドウマスクにブリッジ構造を有することであるが、それまでのプレスマスクに比べシャドウマスクの板厚みを薄く出来、またブリッジも細くしたことからシャドウマスクの電子透過率を増加することが可能となった。このため明るい画像を映出出来るようになった。また、シャドウマスクがスピーカによる振動を抑制する目的でシャドウマスク周辺に制振子を用い、ワイヤーを用いるトリニトロンでは画像で制振用ワイヤーが視認されることに対して制振子は画像には影響を与えないという特徴を持っていた。当初シャドウマスクに熱膨張の小さなINVAR(36%Ni合金)を用いていたが、その後材料を鉄化した。 しかし、暗部再現性に乏しく同社特有のフォーカスが甘いボケ気味の画質を嫌う人も多かった。 動的歪みを指摘する声も大きい。